ほづみは中央区政に改めてチャレンジいたします
政治家と町会の闇?なぜ中央区では地元の有力者が高額な報酬のある選挙管理委員に就いているのか
おはようございます。今回は、選挙管理委員会について書きます。発端としてはこんなツイートが流れてきたことから。
本日の議会で選挙管理委員の選挙があり白票を投じました。候補者は多数会派が推薦し、これまで多くが元議員。公正な選挙を行うための機関。議員経験者より公法学者等を公募で選ぶのが良いと考えています。他自治体の状況を調べていたらまた音喜多さんのブログが出てきました。https://t.co/OIqU7uIv3y
— 松本ときひろ 品川区議 弁護士 (@matsumoto_toki) 2022年10月28日
選挙管理委員会の構成員である選挙管理委員の選任が議会の多数派による推薦によって進められていて公正ではないという主張です。
そう言えば、先日に補正予算の関係で議会の傍聴に行きまして、そのときにやっていたのが選挙管理委員の選挙でした。上記のツイートにあるとおり、原案はおそらく議会の多数派が推薦した人で、一部の反対はあったものの多数派が推薦するだけに圧倒的な多数で賛成して原案のとおりの方が選任されることになりました。
選挙管理委員は「選挙権を有する者で、人格が高潔で、政治及び選挙に関し公正な識見を有するもの」*1とあります(地方自治法182条)。上記の松本氏が主張するように、公正な選挙を行うための委員会の委員が選挙によって選ばれた議員によって決められるという仕組みがまず不思議なんですが、それ以外にも色々となんじゃこりゃあと思うところが多々ありまして、ちょっと調べてみようと思ったのでした。
- 不思議ポイント1:なぜ公募ではないのか?
- なぜ公募でない?
- 何か決まりはあるのか?
- 不思議ポイント2:なぜただの素人なのか?
- 委員は、あくまで地元の有力者
- 具体的には何をやっているのか?
- 不思議ポイント3:なぜここまで待遇が高額なのか?
- 時給10万以上!?
- 不思議なポイントから見えてくるもの
なぜ、中央区は年金生活者だけに臨時給付を行うのか?その妥当性について考えてみた
(9月前半にnoteに掲載していた記事ですが、公開漏れてたので掲載します)
わたしの住んでいる自治体、東京都の中央区の話題です。9月の補正予算の中身がweb上に公開されて、ちょっと盛り上がっていましたのでそれを取り上げます。その発端となったのはこちらのななこさんの投稿。
千代田→所得制限世帯の児童手当復活!
— ななこ (@5ErOMYixDISR0MI) 2022年9月1日
港区→高校生以下全ての子どもに5万!
中央区→65歳以上に12000円!
都心三区の差よ、、、、
ちなみに中央区は、子どもを人と認めてないので、区内共通商品券子ども分は買えません
都心3区のうち千代田区では所得制限が新たに導入される児童手当分を補填、港区では高校生以下の子どもに5万円を給付という子育て世帯向けの支援が展開される中、中央区が補正予算での施策として出してきたのがなんと「65歳以上の年金生活者に対して1.2万円支給」で、そのガッカリ感が中央区に住む子育て世帯の心を揺さぶったのでした。
わたしも正直、この施策には反対の立場です。これは子育て当事者として、近隣の区と比較して子育て世代への還元がないという観点もありますが、そもそも施策として掲げている目的と実際にやっていることがちぐはぐであるということが何よりの理由です。この点について今回は書いていきます。
- どんな施策なのか?
- 「年金生活者への臨時給付」という既視感
- 何が問題なのか?
- 問題① なぜ高齢者だけなのか?
- 問題② なぜ所得・資産要件がない?
- 最後に
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プレミアム付き商品券購入にあたっての年齢制限は妥当か?他の区の事例も含め検証してみた
ほづみゆうきです。本日はプレミアム付き商品券について考えてみます。プレミアム付き商品券とは、たとえば1万円払うと1.2万円分の商品券が手に入れられるという政策で、多くの自治体で実施されています。この政策について考える発端になったのは以下のツイート。
中央区 ハッピー買物券 16歳以上が対象のワケ https://t.co/vUrRJyRLYx
— 高橋まきこ 東京都中央区議会議員 (@makikotchuo) 2022年4月28日
これは、区議会議員の高橋まきこさんによるハッピー買い物券の件に関するつぶやきで、買い物券の購入対象が「16歳以上」となっているのはおかしいのではないかということでした*1。わたしも子どもが2人いますが16歳未満なのでこのルールに引っかかっており、あくまで購入できるのはわたしと妻の分だけ。これまでこのことを恥ずかしながら意識することはなかったのですが、高橋さんのこの発言を受けて議会でのやり取りを聞く限り、やはりこのルールはおかしいのではないかと考えるようになりました。その問題点と他の区の状況、その上で今後どうあるべきかについて書いていきます。
- 中央区の年齢制限に対するスタンスは?
- 議会でのやり取り
- やり取りの整理
- 区内の商工業の支援に、年齢制限は妥当か?
- 利用場所(区内でしか使えない)
- 利用店舗(利用できる店舗は登録制である)
- 利用用途(用途に制約が設けられている)
- まとめ
- 他の自治体ではどうなってるか?
- 子どもを制限していない区がある
- 対象を指定していない区がある
- 子育て世代を優遇する区がある
- 今後のあるべき姿は?
- まずは対象を広げること
- 目的の効果検証は出来てるか
- 最後に
*1:中央区 ハッピー買物券 16歳以上が対象のワケ | 高橋まきこ 中央区議会議員 https://makikot-chuo.com/2022/04/28/happy2022seijin/
東京都の新規事業「認証保育園での学童クラブ待機児童の受け入れ」が素晴らしい
久々の更新です。今回は学童保育について書きます。時が経つのは早いもので、我が娘も4月から小学校に通うことになりました。自分も妻も働いているので現在は保育園に通っていて、4月からは学童保育のお世話になることに。幸いにして希望の学童クラブから決定のお知らせを受け取りまして「学童落ちた、日本死ね」とはならなかったのですが、あんまり手放しに喜べるものではありません。
というのも、わたしが住んでいる中央区は学童の定員が極めて少なくて、1年生はなんとか希望すれば入れるものの、2年生になると大概追い出されるという構造になっているためです。保育園と違って一旦入れたらそのまま残れるわけではなく、年齢が上がればより優先順位の高い新1年生が入ってくるので、相対的に優先順位が下がり追い出されるという仕組み。SNSには新2年生のお子さんをお持ちの方の怨嗟の声が轟いており、明日は我が身と思っているわけです。
中央区の事情でいうと、保育園については世間的に2016年あたりから盛り上がったこともあり定員も増えつつあります(それでも依然として中央区は日本有数の「入りにくい自治体」ですけどね)。一方で、学童保育についてはちっとも増えていないというのが現状です。保育園のニーズが増えればその後に順調に成長すれば学童保育のニーズも増えるなどというのはフツーに考えれば当然なわけですが、学童クラブの数は増えていませんし、増える計画も2024年までありません(正確に言うと、施設規模はそのままに定員を増やすというマジックはやってます。これについては過去の記事で書きました*1)。
これは本当に腹立たしいのですが、最近になって一つの希望の光がありました。それは2022年4月からの東京都の新事業で「認証保育園で学童クラブの待機児童を受け入れる」という取り組みが始まる予定であること。つまり、保育園の空き定員枠を活用して学童保育のような機能を持たせようということです。これは非常に画期的なアイディアだと思ってまして、この事業について書いていきます。
- 東京都の新規事業とは
- この新規事業の素晴らしい点
- すぐに実現できる
- より良い選択肢が増える
- 懸念点
- 量の問題(そもそもどの程度定員が増えるのか?)
- 質の問題(安全で安心な環境が提供できるのか?)
- 最後に
中央区の保育園の利用者アンケート(第三者評価)を見やすく整理してみた
どうも、ほづみゆうきです。11月も半ばになりまして保育園入園を希望されている方はどの保育園を希望するか頭を悩ませているところかと思います。保育園のというのはこのブログを書き始めたきっかけでもあって、なんとなく思うところがあります。
これまでこのブログでは保育園の入園の点数であったり既存の育園の情報についての生理だったりということを行って皆さんに共有をしてきました。この活動の意図としては、自分が保育園を選んだりする際に参考になるような情報がほとんどなかったことです。そもそも中央区が非常に保育園に入りづらいという情報もこちらに引っ越しをしてくるまで恥ずかしながら知らなくて随分と苦労するはめになりました。そんな経緯があったことから、同じような方が生まれないように毎年何かしらの情報を発信しております。今年の記事はこちらです。
今回新たな取り組みとして、それぞれの保育園に対する利用者アンケートの結果をざっくり把握できるようにするということをやってみました。今回の記事はその背景と使い方についての説明です。
- 実は役立つ、「第三者評価」
- アンケートを整理して散布図を作ってみる
- 1. 質問のカテゴリ分け
- 2. 回答の点数化
- 3. 散布図の作成
- おおよその傾向と注意事項
- 傾向1. 区立認可が極端に評価が高いわけではない
- 傾向2. 私立認可は区立認可に比べて「保護者サービス」の評価が高い
- 傾向3. 認証保育園の評価は全体的に高い
- 注意事項
- 最後に