中央区の敬老事業の充実ぶりを東京23区の他の区と比較してみる。
こんにちは、ほづみゆうきです。明日9月18日は敬老の日です。せっかくなので敬老ネタを、ということで今回は中央区の敬老事業と東京23区の他の区との比較について書いてみようと思います。敬老事業とは、自治体が高齢者(自治体によって年齢の定義はさまざま)に対して長寿のお祝いなどを理由としてイベント招待や金品、銭湯の割引券などの配布を行う事業です。最初に書いておくと、わたしはこれらの敬老事業についてあまり望ましく思っておりません。それぞれの事業について、そもそも何を目的として行っているのかを改めて見つめ直すことで、その目的を果たすための手段として現在の事業の内容及び規模が適切であるのか、もっと別のやり方はないのかという点について考えていく必要があるのではないかとわたし個人としては思います。
とはいえ、何が何でもこれらに関する予算を削減するべきという乱暴な議論をしようというわけでもありません。問題は、このような事業が行われ予算が使われていることについて住民がしっかりと理解、納得しているかという点です。その上での支出なのであれば、極端な話今以上にこれらを充実していくことだって構いません(わたし個人としては反対でも、それが多数派なのであれば従わざるを得ません)。この点について、現時点では大多数の住民がそもそもこのような事業が行われていることすら認識していないというのが実情かと思われます。今回の記事によってある程度具体的な内容や予算額について紹介することで問題提起したいと思います。ぜひ皆さんのご意見もお聞かせいただければと思います。
- 興味を持ったきっかけ
- 中央区の敬老事業
- 敬老イベント(敬老大会)
- 敬老買い物券
- 敬老入浴事業
- 補足:子育て関係予算との比較
- 東京23区の他区との比較
- 東京23区の敬老事業の比較リスト
- 「敬老イベント」についての比較
- 「お祝い金(現金・買い物券)の進呈」についての比較
- 「敬老入浴事業」についての比較
- 総評
- 最後に
飲食店への子連れ入店拒否について、1人の父親として考える。
おはようございます、ほづみゆうきです。今日は一部で話題になっている飲食店での子連れ入店拒否に関する話題について書いてみます。
発端は「グッディ」というテレビ番組だそうです。番組そのものを見ているわけではありませんがWeb上での扱いを眺める限り、岡山県の和風カフェが子どもに障子などを破られたことを受けて、子ども連れの客をお断りするようになったという内容であるようです。店舗側としては店の雰囲気を守るためにやむなしの対応というトーンなのですが、「障子を破れないものに代えるなどの策はないか」という極端な反対派の意見も合わせて紹介したことにより、賛成反対それぞれに盛り上がりを見せているようです。
このカフェへの対応についての意見
この話題を受けてのわたしの考えは以下のTweetのとおりです。
店側の雰囲気作りもあるのだから、子育て中の1人の親としてはちゃんと入り口なりwebサイトなりに書いといてもらえば何の支障もない。 極端な例を挙げて世の中を窮屈にするのは勘弁して欲しい。 / “「子供は宝だ」岡山の和風カフェの対応…” https://t.co/jMOgol3LTv
— ninofku (@ninofku) 2017年8月22日
「子どもの躾けは親の責任で、それができないのならば飲食店に来るな」という意見は、若干行き過ぎであるように感じます。一時期Twitter界隈で話題になっていた以下の吉川景都さんの画像が非常に分かりやすいのですが、子どもは年代によっては親が何と言おうと騒ぐものだからです。程度の問題はあるものの、騒ぐことが許容されないのであれば子どもが小さいうちは飲食店を利用することはできなくなってしまいます。
退避する際は獲れたてのマグロを抱えて走る漁師みたいな感じです pic.twitter.com/FySIHz9MNq
— 吉川景都@9月8日ビフォーアフター発売 (@keitoyo) 2017年2月8日
とはいえ、「子どもは宝だから入店拒否はけしからん」という意見にもわたしは賛同しません。それぞれの店は店主が自己責任のもとに商いをやっているのであり、客を選ぶという選択肢も与えられて然るべきです。当然それによって店を潰すというリスクも背負うことになりますが、それは店主の経営判断です。したがって、子どもだろうが老人だろうが、来てほしくない客に対しては張り紙するなりWebサイトに書いておくなりしておけば良いのではないかとわたしは考えます。
わたしの家庭としては、妻も働いていることから休日はお互いに楽をしたいので休日の昼は外食することが多いです。子どもが少々騒いでも支障ないような大きめの店、雰囲気重視で子どもが触ったりするとまずい調度品のない店を選ぶなど多少の配慮はしているところですが、その限りにおいてはどのお店も非常に好意的に対応していただいています。子ども用の椅子を出してくれたり、小さい取り分け用のプラスティック容器にスプーン・フォークを提供してくれたり。毎日毎日食事の献立を考えて作るのも大変ですので、今回のような報道に萎縮することなく外食もうまく活用することが子育てを無理なく楽しく進めるには大切ではないかと思います。
今回の議論で感じたこと
これらの議論に限らず昨今のWeb上の議論を眺めていて感じるのは、極端な賛成もしくは反対の意見を挙げて、その極端な意見に対するさらなる極端な反対意見が出てきてという連鎖によって、どんどんと窮屈な世の中になっているのではないのかという点です。今回の例で言えば 「子どもは宝なのだから入店拒否などけしからん」という極端な意見が出てきたことにより「子どもの躾けは親の責任で、それができないのならば飲食店に来るな」というこれまた極端な意見が出てきて、子育て中のファミリーとそれ以外の人たちとの間に無用な対立を生んでしまっているように思われます。
何が良いか、何が悪いかについて、白黒はっきり付けられることは決して多くはありません。かなりの程度をグレーな部分が占めているのであり、緩やかなルール決めをしつつそれをお互いに許容し合うことがその社会の居心地の良さに繋がってくるのではないかと思います。今回のケースで言えば子育て中の親は迷惑をかける側なので、お前がその立場で言うのはおかしいという批判もあるでしょうが、これはたとえば喫煙者とそれ以外などについても同様です。わたしは喫煙者ではありませんが、喫煙者が喫煙スペースなどの定められた場所で吸っている分には何とも思いません。
最後にもう1つ言っておきたいことを。今回の議論で思い出したのは、昨年参加した「チャレンジ!!オープンガバナンス」という自治体と住民とでの地域課題を解決するコンテストで知った「みやまえ子育て応援だん」という活動でした。
色々と活動を行われているようですが、コンテストに応募されていたのは、子育てをサポートするサービスや商品、事業などを提供している店や施設にステッカーを貼るという活動でした。これらの施設をWebなどで公開することによって住民側は子育てに優しい施設を発見することができ、店側としては良い宣伝にもなります(確認したところ、現時点でそれらしきWebサイトはないのですが。。)。今回のような衝突や子育て世代の萎縮を防ぐ1つのポジティブな解決策ではないかと思います。このような活動がもっと広がることにより、異なる考えや立場の人たちが混じり合いつつもバラバラに、うまい具合にそれぞれ楽しく暮らすことのできる世の中になって欲しいところです。わたしとしても、このようなことを中央区でも行えればと考えています。これはそれこそわたしが立ち上げたCode for Chuoの活動としては最適かと思いますが、いかんせん体制が不十分であり現状では困難です。もしこのような活動にご興味がある方がおられましたら、以下URLのお問い合わせ先にご一報いただけるとありがたいです。
【保存版】東京中央区の認可保育園の当落ラインと今後の対処方法を調べてみました(2015年度,2016年度入園分)
こんにちは、ほづみゆうきです。今回は、過去に開示請求などによって手に入れた情報を元に、過去の東京中央区における認可保育園の当落ラインを調べてみます。
我が子が保育園に入ることができるのかどうか。この問題は、言うまでもなく子育て家庭にとって致命的なものです。特に東京23区をはじめとする首都圏を中心として、保育園や待機児童の問題が毎年大きく取り上げられるようになっています。我が子が待機児童となってしまったら、最悪の場合には両親どちらかが離職する必要が出てくる可能性もあります。我が家の事情で言うと、昨年(2016年)4月に0歳児として区立認可に入園を希望していましたが、あえなく全て落選してしまいました。その後、運良く保育ママに当選したので何とか子どもを預けることはできましたが、落選通知が来たときの絶望は今も忘れられません(ちなみに、その後改めて今年(2017年)4月に1歳児として応募して、今度は無事区立認可に入園することができました)。
もちろん待機児童がゼロになって、希望する全員の子どもが入園できるようになることが最善であるわけですが、保育園の数や定員を急に増やすことはできません。となった場合に、せめて我が子が入園可能かどうかについてのある程度の水準が分かれば、2月半ばの結果通知が出るまで神頼みを続けるしかないという状態を改善できます。望みが薄いのであれば、最初から認可狙いではなく認証や認可外にターゲットを絞ることも考えられるでしょう。極端な話では、他の自治体に移ることもあり得るでしょう。
自分自身がまさに当事者だったときにこのような情報はないものかと散々探したのですが、参考になる情報はほとんど見つかりませんでした。あるにしても2ちゃんねるの個別の書き込み程度で、これだけでは全体像を掴むことはできません。このような問題意識が常々あり、多少時間的に余裕も出てきたので冒頭に書いたとおりこのたび中央区の認可保育園の当落ラインを調べてみるに至りました。注意点ですが、過去の情報ですので当然そのまま利用することはできません。今回対象とした平成27年度と平成28年度では28年度の方が状況として厳しいようなので、年々厳しくなっている可能性もあります。とはいえ、おおよその雰囲気を掴むことは可能かと思います。来年度以降、中央区でお子さんを保育園に入れたいと考えているたくさんのパパママのお役に立てれば、それに勝る喜びはありません。
- 調査の対象と手法
- 分析の対象年度と参照したデータ
- 1) 歳児クラス別の利用調整指数の分布
- 2) 入園申込時の各保育園の定員情報
- 分析の手法
- 分析の対象年度と参照したデータ
- 分析の結果と対応方法
- 分析結果の概要
- 歳児別の当落ラインに対する解説
- 0歳児の場合の当落ライン
- 1歳児の場合の当落ライン
- 2歳児の場合の当落ライン
- 対応方法
- ① 利用調整指数は41点以上を目指す
- ② 40点の場合には優先順位を上げる
- ③ 39点以下の場合には認証、認可外を検討する
- 最後に
中央区の情報公開・個人情報保護審査会に参加します
こんにちわ、ほづみゆうきです。このブログの開始当初にわたしは保育園と予算・決算についての開示請求を中央区に対して行っていたのですが、随分遅れてのその続きです。こちらで要望していた情報を開示いただくことができず、不服申し立ての手続きを行ったのが3月初旬のことで、この不服申し立てに基づく「情報公開・個人情報保護審査会」がようやく次週行われることになりました。つきましては、今回はわたしの頭の整理も兼ねて、こちらについて書きます。
- 「情報公開・個人情報保護審査会」とは?
- 情報公開・個人情報保護審査会での審議に至るまでの流れ
- (1) 開示請求
- (2) 不開示決定通知
- (3) 審査請求
- (4) 弁明書の提出
- (5) 意見書の提出
- (6) 情報公開・個人情報保護審査会
- 今回の審査会の議論の論点
- 保育園に関する議論
- 予算・決算に関する議論
- 最後に
「立ちすくむ国家ワークショップ」に参加します。
どうも、ほづみゆうきです。Twitterには書いていたのですが、最近話題になった経済産業省の事務次官と若手職員によって作られた資料「不安な個人、立ちすくむ国家 〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」をきっかけとしてCode for Japanの主催するワークショップ(立ちすくむ国家ワークショップ)に参加登録してみました。
会場の都合上定員は80名であるにもかかわらず300名以上の参加希望があったようですが、幸いにして参加できる旨の連絡をいただきました。この会合を前に、この資料の感想と、当日にどのようなことを他の参加者に伝えたいのかを事前に整理しておこうと思います。
- 今回のWSのテーマ資料について
- 資料の位置づけ
- 資料の概要
- 問題意識と問題の所在
- 問題解決の方向性
- わたしの感想
- 観測気球?
- 特に共感したポイント
- このブログやCode for Chuoについて
- 最後に
中央区の行政に関する課題解決のための組織、Code for Chuoを立ち上げました。
大変ご無沙汰しております、ほづみゆうきです。およそ1ヶ月ぶりの更新です。本業が忙しかったのが一つと、もう一つ取りかかっていることがありまして、このブログの更新が滞っておりました。今回のネタは、その本業以外のもう一つのことについてで、その中身はタイトルのとおりCode for Chuoという組織を立ち上げたことです。Webサイトは以下です。
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