【保存版】東京中央区の認可保育園の当落ラインと今後の対処方法を調べてみました(2015年度,2016年度入園分)

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 こんにちは、ninofkuです。今回は、過去に開示請求などによって手に入れた情報を元に、過去の東京中央区における認可保育園の当落ラインを調べてみます。

 我が子が保育園に入ることができるのかどうか。この問題は、言うまでもなく子育て家庭にとって致命的なものです。特に東京23区をはじめとする首都圏を中心として、保育園や待機児童の問題が毎年大きく取り上げられるようになっています。我が子が待機児童となってしまったら、最悪の場合には両親どちらかが離職する必要が出てくる可能性もあります。我が家の事情で言うと、昨年(2016年)4月に0歳児として区立認可に入園を希望していましたが、あえなく全て落選してしまいました。その後、運良く保育ママに当選したので何とか子どもを預けることはできましたが、落選通知が来たときの絶望は今も忘れられません(ちなみに、その後改めて今年(2017年)4月に1歳児として応募して、今度は無事区立認可に入園することができました)。

 もちろん待機児童がゼロになって、希望する全員の子どもが入園できるようになることが最善であるわけですが、保育園の数や定員を急に増やすことはできません。となった場合に、せめて我が子が入園可能かどうかについてのある程度の水準が分かれば、2月半ばの結果通知が出るまで神頼みを続けるしかないという状態を改善できます。望みが薄いのであれば、最初から認可狙いではなく認証や認可外にターゲットを絞ることも考えられるでしょう。極端な話では、他の自治体に移ることもあり得るでしょう。

 自分自身がまさに当事者だったときにこのような情報はないものかと散々探したのですが、参考になる情報はほとんど見つかりませんでした。あるにしても2ちゃんねるの個別の書き込み程度で、これだけでは全体像を掴むことはできません。このような問題意識が常々あり、多少時間的に余裕も出てきたので冒頭に書いたとおりこのたび中央区の認可保育園の当落ラインを調べてみるに至りました。注意点ですが、過去の情報ですので当然そのまま利用することはできません。今回対象とした平成27年度と平成28年度では28年度の方が状況として厳しいようなので、年々厳しくなっている可能性もあります。とはいえ、おおよその雰囲気を掴むことは可能かと思います。来年度以降、中央区でお子さんを保育園に入れたいと考えているたくさんのパパママのお役に立てれば、それに勝る喜びはありません。

調査の対象と手法 

 前置きはこの程度にして、今回の分析の対象と手法について簡単に示しておきます。

分析の対象年度と参照したデータ

 分析の対象年度は平成27年度(2015年度)と平成28年度(2016年度)です。この年度は「入園時の年度」であり、平成28年度のデータとは「平成28年4月入園のために平成27年12月に申し込んだもの」を指しています。今年度、つまり平成29年度(2017年度)のデータは分析しておりません(中央区が開示してくれていないため!。また、対象とした年齢は競争がもっとも激しい0歳児(7ヶ月以上)、1歳児、2歳児のみです。

 次に、具体的に参照したデータは以下の2点です。

1) 歳児クラス別の利用調整指数の分布

 「1歳児」や「2歳児」といった歳時クラスごとの利用調整指数の分布です。利用調整指数とは保育園の利用調整時に用いられるポイントです。このデータによって、歳児クラスごとにどの程度の応募があるのか、そして、利用調整指数がどのような分布になっているのかを理解することができます

 このデータはわたしが開示請求で取得したもので、現時点でも中央区のwebサイトには公開されていない情報です。平成27年度分と平成28年度分は任意開示ということで手に入ったのですが、平成29年度分については断られているのが現状です。手に入り次第、同様の分析を行うことは可能です。この資料は以下のリンクから閲覧することが可能です。

docs.google.com

2) 入園申込時の各保育園の定員情報

 入園申込案内の冊子(平成XX年度保育園のごあんない)に記載されている、各保育園の定員情報です。保育園全体で、どの程度の子どもを受け入れられるのかを理解することができます。今回対象とした平成27年度(2015年度)と平成28年度(2016年度)については中央区の広報誌のWebサイトに情報が掲載されていましたので、この情報を利用しています。以下URLから実際のデータを確認することができます。

平成27年4月の認可保育園入園・転園・延長保育の申込受付 中央区ホームページ

平成28年4月 認可保育園などの入園・転園・延長保育申込受付 中央区ホームページ

 この情報をもう少し分かりやすくまとめたのが以下のリンクです。

東京中央区の申込時における各認可保育園の定員情報 

分析の手法

 分析の手法についても簡単に示しておきます。やっていることはそんなに複雑なことではやっておらず、以下の2つです。

1. 認可保育園ごとの定員数の情報から、それぞれの歳児クラスにおける実質の定員数を求める

2. 利用調整指数の分布の利用調整指数が上の方から実質の定員数の数値を埋めていき、どの点数において申込者数が実質の定員数を上回るのかを調べる

  「実質の定員数」という点について若干補足しておきます。これは、保育園の歳児別の定員数ではなく実質的に申込者が入園可能な定員数で、今回の調査で便宜上作成したものです。

 具体例を挙げて説明してみます。最新版の「平成29年度保育園のごあんない」には以下の図のように保育園ごとに歳児別の定員が記載されていますが、ここに記載されている数字が新規に入園できる数ではありません。

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 なぜそうなるのでしょうか。通常は、1度入園できればそのまま次の年齢になっても同じ園に通い続けるためです。上記の図で言えば、桜川保育園の2歳児の定員は「21」ですが、「21」人が新規で入園できるわけではありません。通常であれば1歳児がそのまま2歳児クラスに進級することになるため、この場合に実質的に新規で入園できるのは「1」人だけです。このように、「ごあんない」に記載されている定員数の数字は実際に入園できる数字とは異なるため、実際に入園できる数字として設定したのが「実質の定員数」です。この例の場合、「実質の定員数」は「1」です。

 引っ越し等の個別の事情もあるので、この数字を正確に知ることはできませんが、今回の分析では便宜上「入園中の園児は全てそのまま上のクラスへ持ち上がる」と仮定して実質の定員数を算出しています。すなわち以下の数式です。

(n歳児の実質の定員数) = (n歳児の定員数) - (n - 1歳児の定員数)

例) (2歳児の実質の定員数) = (2歳児の定員数) - (1歳児の定員数)    

分析の結果と対応方法

分析結果の概要

 お待たせいたしました。それでは分析結果を示します。結果は以下のとおりです。左側の「指数」は利用調整指数の点数で、それぞれの歳児ごとの申込者数がその右の数字です。そのさらに右側の「可否」の欄の記号が指数ごとの入園の可否を示したものです。記号の意味はそれぞれ以下のとおりです。

区立認可保育園に入ることができた点数(当該点数及びそれ以上の点数における申込者数の合計が区立認可保育園の実質の定員数よりも少なかったもの)

認可保育園に入ることができた点数(当該点数及びそれ以上の点数における申込者数の合計が認可保育園全体の実質の定員数よりも少なかったもの)

認可保育園に一部入ることができた点数(当該点数及びそれ以上の点数における申込者数の合計が認可保育園全体の実質の定員数よりも多かったもの)

✖️認可保育園に入ることができなかった点数(当該点数以上の点数における申込者数の合計が認可保育園全体の実質の定員数よりも多かったもの)

スマホなどで表が見づらい場合には以下のリンクからファイルを直接ご覧ください。

中央区の保育園申込時における歳児クラス別の当落ライン(平成27年度(2015年度)と平成28年度(2016年度))

 

 この表の内容を簡単にまとめると、以下のとおりです。年齢によって若干の違いはあるものの、非常にシンプルな結果が出てきました。

① 利用調整指数が41点以上(41〜)である場合

→ 全てを希望すればどこかの認可保育園には入ることは可能。

② 利用調整指数が40点ちょうどである場合

→ 全てを希望しても認可保育園に入れるかどうかは不確か。優先順位次第でどこにも入れない可能性もある。

③ 利用調整指数が39点以下(〜39)である場合

→ 全てを希望しても認可保育園に入ることは不可能。

  ショッキングな現実かもしれませんが、今回分析してみた平成27年度と平成28年度の数字を見る限り、結果は上記のとおりです。なお、中央区において「利用調整指数が40点」というのは、両親がフルタイム相当で働いている状態です。したがって、フルタイムで両親が働いているだけでは上記のとおり認可保育園に入れるかどうかは不確かで、入園を確実なものとするためにはプラスアルファの点数(調整指数)を積む必要があるのです。利用調整指数の考え方やプラスアルファの点数については以下URLにある「平成29年度保育園のごあんない」を見れば詳しい情報を知ることができます(平成30年度に向けての応募時には変わる可能性がありますのでご注意ください)。

 認可保育所 利用案内 中央区ホームページ

歳児別の当落ラインに対する解説

 以下では歳児別の当落ラインについて、もう少し細かく解説します。

0歳児の場合の当落ライン

 今回調査した内容を見る限り、1歳児と2歳児の状況と比較すると0歳児の方が多少競争は穏やかです。0歳児の場合、平成27年度、平成28年度ともに利用調整指数41点を取得できればどこかしらの区立認可保育園に入園できているようです

 他方で、40点ちょうどの場合には合否が分かれてきます。平成27年度の場合は61人、すなわち40点の申込者全体(192人)のうちの1/3程度は入園できていません平成28年度の場合は123人、40点の申込者全体(241人)のうちの1/2程度は入園できていません平成27年度よりも平成28年度の方が入園が困難になっているというのは、1歳児の場合にも見られる傾向です。と、文字で説明しても分かりづらかったので、グラフを作成してみました。 クリックすると大きくなります。

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1歳児の場合の当落ライン

 今回の調査の中でもっとも競争が厳しかったのは1歳児の場合です。区立認可保育園に入ることができたのは平成27年度では42点以上平成28年度では44点以上と高い点数での争いとなっています。私立を含めた認可保育園全体ということでは、他の歳児と同様に41点を取得できればどこかには入れそうな状況です。

 40点の場合には0歳児と同様に合否が分かれてきます。平成27年度の場合は158人、すなわち40点の申込者全体(303人)のうちの1/2以上は入園できていません平成28年度の場合はさらに酷く、241人、つまり40点の申込者全体(334人)のうちの2/3程度は入園できていません 

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2歳児の場合の当落ライン

 2歳児の場合、1歳児とほぼ同程度のの激しい競争となっています。なぜならば、以下の図で分かるとおり、ほとんどが1歳児からの持ち上がりで、新規の枠はほとんどないためです。区立認可保育園に入ることができたのは平成27年度でも平成28年度でも42点以上でした。私立を含めた認可保育園全体ということでは、他の歳児と同様に41点を取得できればどこかには入れそうな状況です。

 40点の場合には0歳児、1歳児と同様に合否が分かれてきます。平成27年度の場合は48人、すなわち40点の申込者全体(72人)のうちの2/3程度は入園できていません平成28年度も同様で、53人、つまり40点の申込者全体(73人)のうちの2/3程度は入園できていません

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対応方法

 これまで、平成27年度と平成28年度の分析結果について紹介してきました。それではこの結果を受けて、来年以降に我が子を認可保育園に入れるためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。これまでの内容からすると、以下の3点が考えられます。

① 利用調整指数は41点以上を目指す

 第一には、利用調整指数41点以上を目指すことです。平成27年度と平成28年度のデータを見る限り、41点を超えていれば選り好みをしない限り認可保育園に入ることは可能です(もちろん、人気のある区立保育園に行こうとすればさらに多くの点数が必要となりますが)。41点を超えるためには両親の勤務状況から算出される基礎指数だけでは不十分です。「保育園のごあんない」を熟読し、プラスアルファの点数である調整指数のいずれかの獲得を目指しましょう

 といっても、一覧を見ていただければお分かりかもしれませんが、やろうとしてできることはそれほど多くはありません。実際問題として実現可能であるのは「番号11」の「就労等(育児休業中を除く)の理由により申込児を無認可保育施設等(認証保育所、企業主導型保育事業所を除く)に申込締切日現在2か月以上有償(週3日以上・1日4時間以上の月極契約)で預けている場合」だけではないかと思います。これはつまり、「無認可保育施設に」「2ヶ月以上」「有償で」預けることによって調整指数を獲得できる条項です。預け先があるかどうか、その費用負担が許容できるかといった課題はあるものの、他方でこれをクリアできれば利用調整指数に3点上乗せできることとなり、利用調整では極めて優位な立場に立つことができるようになります

② 40点の場合には優先順位を上げる

 両親ともにフルタイムではあるものの、どの調整指数にも該当しない場合はどうするべきでしょうか。上記の表のとおり、40点には非常に多くの申込者が集中することになり、分析を行った平成27年度と平成28年度では0歳児から2歳児のいずれもこの40点が当落の分かれ目となりました。同じ点数の中では優先順位という概念があり、当然ながらこの順位が上の方から当選していきます。したがって、利用調整指数が40点の場合には、この優先順位を上げることを検討しましょう。この内容も「保育園のごあんない」に書いてあります。

 といっても、こちらも調整指数と同様にそれほど多くの手段があるわけではありません。実現可能と思われるのは「番号10」の「区内の認可保育所を利用希望月から6か月以上待機している児童」、「番号12」の「中央区に継続して在住している期間が長い世帯」の2つでしょう。「番号10」はダメ元であるにしても早めに認可保育園の申込を行っておくことで、実現可能です。ただし、保育園に入園できる子どもは生後57日以降であるため、提出できるのはこれ以降です。そこから6ヶ月以上待機していなければならないので、このテクニックを使えるのは4月から8月初旬生まれの子だけです。

 「番号12」はそれほど簡単ではありませんが、一応挙げてみました。中央区で保育園を探している世代の多くは、結婚や出産を機にマンション購入で引っ越してくるというパターンが多いように思います(わたしもこのパターンでした)。この場合、通常であればマンション竣工に合わせて引っ越すのが通常のパターンですが、それよりも先に中央区内の別の場所に引っ越しておけば優先順位は上がります(点数が増えるわけではないので、正直お勧めはしませんが)。

③ 39点以下の場合には認証、認可外を検討する

 最後に、39点以下の場合です。両親のどちらかがフルタイム相当での勤務ではなく、かつプラスアルファの点数が付いていない場合が該当します。この場合、わたしが今回調べた限りでは認可保育園に入ることはほぼ不可能です。認可保育所に入ることができるのはいずれの歳児であっても40点の優先順位が高いところまでであり、39点以下である場合には、優先順位がいかに高くてもその時点で入園は不可能です。この状況が来年度も継続するかどうかは不明ですが、平成27年度と平成28年度を比較するとより入園が困難になっていることから簡単に改善するものではないと思われます。したがって、この場合には認可保育園は半分諦めて、できる限り早い段階で認証保育園、認可外保育園を目指すことが現実的な策ではないかと考えます

 他の自治体でどのような整理になっているかは知りませんが、中央区では認証保育園と認可外保育園は、それぞれの保育園に対して申込手続きを行います。これらの入園のための条件は明示されていないようですが、いくつかの情報を見る限りは早いもの勝ちであるところが多いようです。通常であれば認可保育園の結果を受けてから認証もしくは認可外に申し込むというのが一般的であるかと思いますが、当然そうなると他の落選者とともにまた競争しなければならないことになります。望みが薄いのであればこの競争に巻き込まれる前に認証保育園に目標をシフトして、他の落選者よりも早めに個別の認証、認可外保育園に申し込んだ方が望ましいかもしれません。

 最後に

 今回は東京中央区の認可保育園の当落ラインと、今後の申込にあたっての対処方法を考えてみました。調べた対象は2年度分ですので、この内容が今後も有効であるかどうかは若干微妙なところですが、中央区における認可保育園の当落ラインのある程度の水準を示すことができたという点で意義はあるのではないかと自負しています。もっとデータが集まればより正確な分析ができるので、中央区には積極的な情報提供をお願いしたいところです。

 この記事をご覧になられた方は、何とか我が子を保育園に入れたいと切実に思ってらっしゃる方が大半かと思います。そのような苦労をしなければならないという状況は決して望ましいものではありませんが、この状況でも何とかしなければならないというのが現実です。その一助として、今回調べた内容が何かの助けになれば嬉しいです。また、最後に宣伝です。最近Code for Chuoという団体を立ち上げまして、今回のような活動をする仲間を募集中です。もしご関心がありましたら以下のサイトにお越しいただき、問い合わせなりメンバ登録なりしていただけると幸いです。

c4chuo.strikingly.com

 

 最後の最後に補足しておきます。今回の分析はそれぞれ正確を期して行ったつもりではありますが、多少の推測を含むものですので必ずしも内容が正しいとは限りません。特に、実質の定員数は引っ越し等による人の出入りが考慮されていないので数字が前後する可能があります。ご意見、ご指摘があればコメント欄にコメントをお寄せください。誤りがありましたら適宜修正いたします。

 また、扱ったデータはあくまで平成27年度、平成28年度のものであり、来年度(平成30年度)の申込の分布の保障をするものではありません。あくまでも過去の結果として、ある程度の水準を把握するためのものですので、この点はご理解ください。あまり想定はされませんが、この内容によって何らかの不都合が生じた場合でも、何の保障も行えませんのでご承知おきください。

 

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