東京23区の行政に関する主要なデータを決算カードから抜き出してみました

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 おはようございます。ninofkuです。久々の更新です。来年度の保育園関係の申し込みは12/1の締切を迎え一段落したところなので、今回は前々から何度か取り上げている行政に関するオープンデータの内容を取り上げます。扱うデータは各自治体が作成した「決算カード」です。決算カードとは、「各都道府県・市町村の普通会計歳入・歳出決算額、各種財政指標等の状況について、団体ごとに1枚にまとめたもの」です。総務省のWebサイトを見ていたところ、この決算カードがExcel形式でも公開されており、「力業にはなりそうだがデータとして抜き出せそうだ」と思ったことからやってみました。今回はとりあえず東京23区の基礎的な情報を拾い上げることにして、歳入や歳出への切り込みはまた次に回そうと思います。

 なお、以下のデータのビジュアル化にはTableauを使ってみています。結果的には、通常通りのGoogleスプレッドシートでも出来そうなグラフばっかりなのではありますが、練習も兼ねているので今後にご期待いただければと。

決算カードとは

 冒頭に少し述べましたが、決算カードとは「各都道府県・市町村の普通会計歳入・歳出決算額、各種財政指標等の状況について、団体ごとに1枚にまとめたもの」です。総務省のWebサイトには以下のような説明があります。

決算カードは、各年度に実施した地方財政状況調査(以下「決算統計」という。)の集 計結果に基づき、各都道府県・市町村ごとの普通会計歳入・歳出決算額、各種財政指標等 の状況について、各団体ごとに1枚のカードに取りまとめたもの。

引用元)総務省|地方財政状況調査関係資料|決算カード

 

 総務省のWebサイトに行くと分かるのですが、平成13年度の情報まで遡ることができます。ただし、Excel形式で提供されているの平成27年度のみです。大変鴨知れませんが、過去のデータもぜひExcel形式で提供して欲しいものです。

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データの抽出方法と対象

 データの抽出方法は、シート内の特定のセルの情報を抜き出す関数(INDIRECT関数)をシートのそれぞれの場所を指定して延々とリスト化するという方法です。こういったネチネチ作業は嫌いではないのですが、さすがに項目が多い(388項目!)ので途中で嫌気が差しました。他方で、一旦関数を仕込んだExcelファイルを作ってしまったので、他の市町村の情報を調べるときにも使えますし、様式が変わらない限りは次年度以降にも使い回しをすることもできます(現状は色々と余計な情報が入っているので、多少整理して公開できる状況になったら公開します)。

 対象としたの年度は最新で、かつExcel形式でのデータを提供している平成27年度(2015年度)のものです。そして、エリアとしてはわたしが在住している東京の23区内にしてみました。まとめたデータは以下のとおりです(右側方向にダラダラと続きます)。

 

Googleスプレッドシートで開く場合はこちら。

東京23区の決算カード情報まとめ

主要なデータの公開

 それでは、このデータを用いて主要なデータをビジュアル化してみます。現状は単なるグラフ化でしかないですが。。もう少しスキルが上がったら別の形にもチャレンジしてみたいものです。

 グラフ化にはTableau(タブロー)を使っています。いわゆるBI(ビジネスインテリジェンス)ツールで、データを分かりやすくビジュアル化するためのものえす。通常版では年間5万円くらいの費用がかかるのですが、Public版は無料で使えます。Public版の通常版との大きな違いはデータをPC内に保存できないこと。常にTableauのWebサイトに公開され、他人に見える状態になります。わたしのような公開用途で使っている人間にとってはデメリットどころかむしろメリットです。

public.tableau.com

 東京23区の人口

 最初は人口です。これは国勢調査の数字で、5年に1度しか調査がないので平成22年度(2010年度)と平成27年度(2015年度)という若干古いデータです。その横に、22年度と27年度での増加率のグラフを入れてみました。

 もっとも人口が多いのは世田谷区で、その後に大田区練馬区が続きます。最下位は千代田区で、その次は中央区。ただし、これらの2区は5年間での増加率という点では上位に食い込んでいます。千代田区は増加率1位で、中央区も港区に次ぐ3位です。これらの数字を見ると、東京の中でも都心部分に人口が集まってきていることがよく分かります。

東京23区の面積

 次に東京23区の面積です。1位は大田区大田区が一番面積が広いというのは今回の調査で初めて知りました。その少し下に世田谷区、足立区と続きます。狭い区はほぼ同列で台東区荒川区中央区が並んでいます。

 関連する情報として、人口密度のデータを並べてみました。トップは豊島区。最下位は圧倒的に千代田区。面積も少ないですが、人口はそれ以上に少ないことが分かります。もっとも、今後も中心部に人は増加し続けていくのでしょうが。 

 東京23区の区の職員数(一般職員)

 今度は区の役所に関する情報です。それぞれの区役所にはどの程度の職員が在籍しているのでしょうか。単純な職員数で言えば多いのは世田谷区、練馬区大田区。しかしながら、これらはいずれも多くの人口を抱える自治体で、単純な職員数で善し悪しを測るわけには行きません。ということで用意したのは住民1人あたりの職員数のグラフ。職員数をその区に在住する住民の人数で割った値です。

 この値を見てみると、もっとも割合が高いのは千代田区。2位の中央区に倍近い値になっています。先に挙げたとおり千代田区はもっとも人口が少ない区(平成27年度時点でも6万人足らず)で、最低限の役所組織の機能を整備するためにはある程度人間が必要であるとすればこの数字も仕方ないのかもしれません。

 また、単純に職員の数が少なければ良いというものでもありません。なぜならば、行政サービスを企画運営するのは彼らに他ならないためです。職員の数は少ないけれども、その分を外注しているようであれば、同じ支出でしかありません。ノウハウが役所内に溜まらないだけなお悪いとも言えます。あくまで、後述の支出全般の中でのバランスという観点から見ることが重要とわたしは考えます。 

東京23区の区議会議員数

 職員数の比較を出したので、今度は区議会議員の数字も出してみます。だいたいどの区も同じ程度なのかと思っていましたが、そうではないようです。最大は大田区、世田谷区、練馬区の48議席。一方で少ない区は千代田区で23議席中央区で28議席など。ただし、こちらも先ほどの職員数と同様、人口比で比較しなければ意味がありません。

 ということで、区議会議員数をその区に在住する住民の人数で割った値を出してみました。またも千代田区は異常な値を示しています。今回も次に続くのは中央区。一方で、48議席を持つそれぞれの区は、こちらの値ではいずれも最下位になっています。

東京23区の歳出総額

 最後に、歳出総額です。毎年度、どの程度お金を使っているかです。足立区、世田谷区など23区内で人口の多い区が順当に上位に来ています。そして、人口規模の小さい千代田区中央区は歳出総額も低いです。

 他方で、住民1人あたりの数字を見てみると人口規模の小さい2区がトップに来ます。これは他のデータでも見られる傾向です。住民1人あたりの歳出総額の低い区としては同様に総額の大きい区が並ぶかと思いましたが、もっとも低い区は杉並区でした。

最後に

 今回はとりあえず、23区の行政に関する主要なデータをグラフ化してみました。本当はもっと決算にかかる情報を掘り下げていきたかったのですが、単純にデータを並べるだけでなく役所の決算書の読み方にもある程度精通しなければ価値のある情報にならないように思いましたので、まずは基礎的なこれらのデータを公開することとしました。決算カードの名前の通り、これはあくまで決算の情報を知るためのものなので、こちらについては準備でき次第改めて公開しようと思います。

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