わたしがWebサイトやポスター、ビラなどを自前で作成している理由と、今後の選挙のあり方について

 おはようございます、ほづみゆうきです。Twitterfacebookでは、ポスターだったりビラだったり色々な準備に関してのつぶやきをしているところですが、ブログを書くのは久々です。ネット選挙などと豪語しておりながら、この体たらくでは駄目ですね。ようやく作業にも終わりが見えてきたので、こちらのブログにも久々に書いておこうと思います(終わってないんですが)。

 今回書くのは、今まさにやっているこれらの準備に関しての説明というか釈明です。そんな作業は外注してさっさと終わらせて、有権者の人たちともっと接点を持った方が良いというのはこれまでの選挙の常識であるかと思います。それをあえて行わないのは、一応わたしなりの理由があるので、その点について書いておきます。

  • 何を自分でやっているか
  • なぜ自分でやっているのか?
    • 非常に高いコストがかかるため
      • 自分のコストを抑える
      • 公費負担のコストを抑える
    • 発信力も当人の能力の一つと考えるため
  • 終わりに
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中央区の待機児童問題は、世田谷区よりも深刻であることをデータからお示しします。

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 おはようございます。ほづみゆうきです。先日の区政にチャレンジする旨の記事は、思った以上の反響をいただきまして、身の引き締まる思いです。限られた期間ではありますが、悔いの残らないよう地道に活動していきたいと思います。

 その記事でも大きく触れましたが、わたしの解決したい課題の一つは待機児童の問題です。待機児童の問題というのは、単に子どもが預けられないというだけで完結する問題ではありません。最悪の場合、どちらかの親が職を失いかねないという問題です。それは家庭にとっては経済的な安定性を失うことで、そればかりではなくこれまでのキャリアを捨てるという意味で親の個人としての尊厳を失わせること、さらには社会にとっても人不足と言われる世の中で労働力が減るという意味で大きな損失となるものです。この問題の中央区における現状と他の区(特に世田谷区)との比較をお示しする中で、中央区の深刻さをもう少し詳細にお示しします。

  • 中央区の待機児童の現状はどうなっているのか?
  • 待機児童の他の区との比較
  • 世田谷区との比較による中央区の待機児童の深刻さ
    •  待機児童数の推移
    • 人口と、子どもの数の推移
    • 待機児童の割合の推移
  •  客観的に評価するための指数、保育サービス充足指数
  • 最後に

 

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【ご報告】ほづみゆうきは、東京都中央区議会議員選挙に立候補いたします。

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※ この記事は2019年時点で書いた記事です。

 おはようございます、ほづみゆうきです。結論だけ最初に言っておくと、ほづみゆうきは、東京都中央区議会議員選挙に立候補いたします。ここ数年ずっと考え続けていて、その結論です。本日はその決断に至るまでの経緯と具体的に取り組みたいこと、今後の活動方針などについて説明したいと思います。

※ 伝えたいことが色々と多すぎて、それを全部書いてたら1万字超の長文になってしまいました。。

  • 決断に至るまでの経緯
    • 行政に対する元々の関心
    • 待機児童問題との出会い
    • 政治とのすれ違いと転職
  • 新たにチャレンジする理由
    • ① 既存の議員・候補予定者への失望(特に待機児童対策)
    • ② 今後の政治のあり方への展望
  • 今後の活動について
    • 活動の所属について
    • 活動の方針
    • ① 働きながら、子育てしながら活動を行う(ながら選挙)
    • ② 路上などで騒音を撒き散らす行動は控え、インターネット上での発信に注力する(騒音レス選挙 / ネット選挙)
    • ③ 活動に掛かるコストはできる限り抑える(ほぼゼロ円選挙)
  • 最後に
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結局のところ、保育園などの保育サービスの需要は今後減るのか増えるのか?今度は都道府県、基礎自治体のレベルで比較してみました。

 おはようございます。ほづみゆうきです。今回は前回に引き続き、保育サービスの需要の今後について掘り下げていきます。前回の記事*1では、将来の保育サービスの需要に関する主要な推計をそれぞれ挙げて、その妥当性について評価を行いました。これは日本全国を対象とした推計だったのですが、今回の記事では都道府県や自治体レベルでの需要推計について取り上げ、その現状と課題について指摘することとします。

  • 都道府県、基礎自治体における保育サービスの現状と待機児童数
    • 保育サービスの今後の推計
    • 待機児童数が減らない理由
  • 自治体による推計・計画の妥当性の問題 
    • 計画と実際の需要との乖離
    • 計画と実際の進捗の乖離
  • さらなる大きな課題、隠れ待機児童 
  • 最後に
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結局のところ、保育園などの保育サービスの需要は今後減るのか増えるのか?主要な推計を比較してみました。

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 おはようございます、ほづみゆうきです。待機児童の話題を引き続き継続してお送りします。いつまで経っても待機児童の問題が解消しない原因として、そもそも若者・子育て世代が投票に行かないことによって政治的な重要な問題として扱われず、その結果として予算が付きにくいのではないかという点について前回は述べました*1。もう1つ有力な原因は、少子化によってそろそろ保育園などの保育サービスの需要はピークアウト(頂点に達して、それ以上上がらないこと)するだろうから、近い将来に不要となる施設を自治体はできる限り作りたくないという点でしょう。本当に、近々保育サービスの需要は減るのでしょうか。今回はこの点を検証するために、今後の保育サービスの需要推計について調べてみました。まずは、今回の記事で将来の保育サービスの需要に関する主要な推計をそれぞれ挙げて、その妥当性について評価を行います。そして、後半として次の記事で自治体レベルでの需要推計について取り上げます。

  • 需要を測ることの重要性
  • 既存の保育サービスの需要推計
  • 需要推計に対する評価
  • まとめ
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待機児童対策など子育て政策に予算が投じられないのは、若者・子育て世代が選挙に行かないから、なのかもしれない。

 おはようございます、ほづみゆうきです。2月が近くなり、すでにいくつかの自治体では保育園入園申込の結果が届き始めているようで、例年通りの悲喜こもごもが展開されています。Twitterなどで流れてくるのはもっぱら悲劇の方で、自分も過去の経験者であるだけに悲痛な声を聴くにつけ気が滅入ります。まったくいつまでこのようなことが続くのでしょう。

 保育園に入ることができない子どもが出てしまう、つまり待機児童が発生するということは、保育園へ入園したい家庭の需要に対して自治体がそれに足りる量の保育施設の定員を確保できなかったということです。保育施設を作って維持するためには相応の予算と労力(用地や保育士確保など)が必要となりますので、待機児童が減ってなかったり(むしろ増えたり)している自治体はそれだけの予算と労力を確保しなかった、要するに待機児童対策が自治体行政の中での優先順位が低くなっているということです

 待機児童の解消という問題が極めて切実であることは、わたし自身としても当事者としてよく理解しています。それにもかかわらず、なぜいつまで経ってもこの問題は解決しないのでしょうか。その一つの原因として考えられるのが投票率の問題です。前回の記事*1にも書きましたが、若者世代の投票率は決して高くありません。

 投票率が低いということは、その世代は政治家にとってはあまり旨味のない世代ということになってしまいます。その世代に受ける政策を実現したところで、自身への見返りとなる投票に結びつかないためです。予算が無尽蔵にあるのであれば話は別ですが、実際には予算には使える予算の額には限界があります。となれば、子育て支援の政策を実現した場合、他の世代、たとえば高齢者世代向けの政策の予算が減るということになりかねず、むしろ票が減るおそれすらあるのです。

 子育て支援の政策はコストではなく経済成長の手段だと主張する意見もあります。*2、眼の前の自身の選挙などという小事に囚われず、このような大局観に立って政治をしろというのはあまりにもまっとうな意見ではありますが、それだけにクソリアリズムの前には無力です。次の選挙で勝つということが主たる目的となっている現実主義者にとっては若者・子育て世代向けの政策はコスパが悪く、実際の問題として多くの自治体の待機児童問題は解消していないのです。

 投票率が低いことと子育て政策に予算が十分に割かれないことの因果関係を厳密に証明することはなかなか困難で、このブログの範疇を超えています。しかし、過去の選挙における投票率のデータを用いて、若者や子育て世代の投票率が低いことを示すことは可能です。今回は、わたしが住んでいる中央区の過去の中央区の区長選挙、区議会議員選挙のデータを用いて、この点について掘り下げて調べてみたいと思います。

  • 事前準備
    • 中央区の待機児童の現状
    • 若者・子育て世代との投票率の差異
      • 有権者の数としては「若者・子育て世代」の方が多い
      • 投票率が低いことによって、投票者数は「50歳以上」の方が多い
  • 最後に

*1:ninofku.hatenablog.com

*2:たとえば以下のようなもの。

子育て支援と経済成長 (朝日新書)

子育て支援と経済成長 (朝日新書)

 

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若者の投票率、実はそんなに低くない!?成人の日なので過去の年代別投票率から調べてみました。

 おはようございます。ほづみゆうきです。地元へ帰るための交通費を惜しんで行かなかったので、成人式にまつわる思い出が何一つない陰キャです。本日は成人の日ということで、最近たまたま見ていたデータに関連して新しい成人の方に向けて書いておきたい内容があったので更新します。それは端的に言うと「ちゃんと選挙に行こうぜ」ということです。今年は4月に統一地方選挙地方自治体の首長と議員の選挙について、投票日などの期日を統一して全国一斉に行うもの)もありますし、7月には参議院議員選挙もあります。選挙は政治に対してまっとうに意見することのできる貴重な機会です。このせっかくの貴重な機会を活用していただきたいと考えています。といっても、頭ごなしに選挙行けと言っているわけではないのでご一読いただければと。

  • 「若者の投票率が低い」は本当か?
    • 若ければ若いほど投票率が低いわけではない!
    • 10代の投票率はむしろ高い!
    • これらの結果の考察
    • 結果から導かれる仮説
    •  わたしの考える仮説
  • 若者の低投票率の責任と、それでも選挙に行くべき理由
    • 若者の投票率が低い責任は誰にある?
    • それでも選挙に行くべき理由
  • 最後に
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