【2019年4月応募対応】中央区の保育園の応募に参考になりそうな資料を集めてみました

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 お久しぶりです、ほづみゆうきです。2019年度4月分の保育園の応募の時期が来ました。我が家も実は今年第2子が生まれ、来年の4月に向けて応募するつもりです。この保育園の応募については、多くの人が苦労していると聞きます。たまたま妻が予防接種に行ったときにも、1人めの子どもを来年預けたいという親と会話することがあり、情報収集に苦慮しているという話を聞いたとのことです。その方は最近になっていわゆる保活を始めたとのことで、気になる保育園に見学を申し入れたものの、ほぼすべて断られたとのこと。見学は当然保育士の時間を費やしてしまうので、予約制にして1日あたりの人数を絞っていることが多いです。したがって、今の時期に希望しても見学ができるのは1ヶ月以上先、そしてすでにそのときには認可保育園の応募の時期が過ぎているということもありうるのです。

 そんな話を聞いたところで、今年度の応募に向けて多少の助けになればと思い、これまでの本ブログの情報を参考にしつつ多少アップデートして、今回の応募にあたって参考になりそうな情報として整理してみることにします。 

まずは「保育園のごあんない」

 まずは「保育園のごあんない」(以下、「ごあんない」)です。中央区が配っている保育園への応募をする際の冊子です。これがなければ始まりません。こちらはすでに公開されていて、中央区のWebサイト*1上に公開されている他、以下の区の施設でも手に入れることが可能です。

中央区役所6階子育て支援課保育入園係
日本橋・月島特別出張所
中央区保健所
日本橋・月島保健センター
区内認可保育所認定こども園 

 個人的には、夫婦の間で何度も話し合ってどうするこうすると議論することを考えると紙媒体の方が都合が良かったです。 一方で、PDFファイルの方は文字列の検索ができるので、何か特定のキーワードを探すには便利です(ものすごい余談ですが、昨年版のPDFファイルは文字列検索ができなかった、素晴らしい進歩w!)。

 

 この冊子に書いてあることが応募にあたってはすべてです。以降の情報はそれを補完するものです。 

保育園の情報を知る

 さて、応募にあたって、中央区にはどのような保育園があるのでしょうか?「ごあんない」には中央区における認可保育園の情報が書いてあります。中央区宛に応募するのは、この認可保育園のみです。「あれ、認可保育園の他にも、認証とかいう似た名前のカテゴリがあったような?」と思う方もいるかもしれません。そう、あります。しかし、応募のやり方は異なります。ものすごくざっくり言うと、両者の違いは以下のとおりです*2

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 認証保育園と認可外保育施設(いわゆる無認可)の応募の手続きは中央区が行わないため、この応募手続きの対象には含まれないのです。れらに入園を希望する場合には、各園に対して応募する必要があります。そして、あくまで中央区に対しての応募は認可保育園のみです。

どのような保育園があるのか?

 それでは、中央区にはどのような保育園があるのでしょうか?「ごあんない」には名称や定員程度の情報しかありません。それぞれの園の設備はどうなっているのでしょうか?保育士の数は?こういった情報は、実は中央区のWebサイトの施設案内にあります。しかし、これも各園ごとに作られている正直言って見づらいPDFファイルを眺めるほかありません。これは面倒だということで整理したのが以下の表、「東京中央区の保育園情報(認可)」というGoogleスプレッドシートExcelみたいなもの)です。ざっとした特徴は以下のとおりです。

・それぞれの園の施設案内に記載された情報はほぼ網羅している

・気になる観点からソートして比較ができる

・単なる数値だけでなく、園児1名あたりの延床面積、園児1名あたりの保育士などの割合が見られる

docs.google.com

 同じシリーズは認証保育園、認可外保育園の分も作っています。こちらについては保育園ごとに料金も異なりますので、確認できる限りの価格も記載しています。なお、認証保育園の場合には中央区独自の補助制度があります。だいたいで言うと認可保育園の料金プラス1万円くらいで利用できます。

 情報について、ざっと眺めた限り更新はなさそうなのですが、誤りがあったらコメント等でお知らせいただけるとありがたいです。

docs.google.com

docs.google.com

 

 これらのデータを地図上に落とし込んだのが以下のGoogleマップです。アイコンをクリックすると、上に挙げたスプレッドシートの情報を見ることができます。

 場所については当然近いに越したことはありませんが、単純な距離感だけでなく交通機関を利用した場合の利便性も重要なポイントです。移動手段としては基本的には徒歩か自転車を想定しているかと思いますが、雨や雪の日にはバスやタクシーなどを使うこともあります。

入園の当落ラインを知る

 どのような保育園があるか、そして施設設備や自宅からの距離を考えるとだいたいどこを希望するのかが絞られてきます。次に調べるべき点は、その保育園の「入りやすさ」です。すでにご存知の通り、希望するすべての子どもが保育園に入ることができるわけではありません。したがって、応募する場合にはその家庭の状況(保育の必要性)を点数化して、その上位から割り当ててていく形となっています。「入りやすさ」を測るために必要なのは、自身の家庭の点数を知ること、そして過去の実績を知ることです。

点数(利用調整指数)の考え方

 通称、単に「点数」と読んでいる保育の必要性を点数化したものの正式名称は「利用調整指数」で、この点数によって保育園に入園できるかできないかが決まります。この考え方は「ごあんない」にすべて書いてあります(p.36以降)。「基本指数」と「調整指数」に分かれていて、ざっくり言うと以下のようなものです。

基本指数:保護者(父親母親)の勤務状況を点数化したもの

調整指数:特別に配慮すべき事情を点数化したもの

  この2つの合計点が、入園の調整における点数です。なお、この他に同点だったときの順位付けのために「優先順位」があります。これはあくまで同点だったときの順番の優劣を決めるためのものであって、該当しても点数が上がるわけではありません。

昨年度(2018年度4月)入園時の実績

 ご自身の家庭の点数を把握したら、次はその点数だった場合にどの保育園に入ることができているのかを調べてみましょう。中央区ではようやく今年になって過去の実績を公開するようになりましたので、この情報が参考になります。場所は以下のURLです。なお、この情報は「ごあんない」にはありません。

 

平成31年度保育園入園を希望する方へ 中央区ホームページ

 → 平成30年4月利用調整結果表(保留通知同封文章)(PDF:199KB)

 

 簡単に見方も示しておきます。各園の歳児クラスごとに「入園できた最低点数」が書いてあります。入園できた最低点数ということですから、その点数以下の子どもは入園できなかった、また、その点数であっても優先順位次第で入園できなかったということです。以下の例は桜川保育園の1歳児クラスです。ここは区立園でかつ1歳児クラスということで超難関、最低点数が「43点以上」です。つまり、43点以下の人はすべて落ちたということです。また、43点であっても一部落ちた人がいるということです

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 言うまでもなく、これは過去の実績であって今年も同じであるわけではないのでご注意くだささい。

もっと詳細に知りたいときは

 今年になって初めて中央区から過去の実績についての資料が提示されたと言いましたが、独自に情報公開請求を行うなどして手に入れた情報からこのブログで調査した内容を参考までにお知らせします。

ninofku.hatenablog.com

希望する保育園を決定する

保育園選びの考え方

 保育園の情報、過去の実績を把握したら、後はどこを希望園として記載するかです。申請書類には「第1希望」「第2希望」というように優先順位をつけるようになっています。ここでは単純に希望する園の候補のうち、優先順位ごとに記載していきます。

 考え方のコツとして、よほど点数に自信がない限りは保育園全体の中から「行っても良いな」と思う園をまずリスト化する(逆に言うと、絶対行きたくないところを除外する)、そこからリスト記載の保育園を行きたい順番に並び替えて、それを順番に書いていくというやり方が良いでしょう。というのも、中央区では希望する園の数に制限はないためです。言ってしまえば全部書いても良いのです。また、ここで記載する希望の順位が合否に影響するわけでもありません。あくまで利用調整指数によって合否は判定されます。例えば以下のケースが考えられます。

A保育園の入園枠があと1つの場合、どちらが入園できるか?

Xさん:利用調整指数が41点、第8希望 → 入園!

Yさん:利用調整指数が40点、第1希望 → 待機児童。。

 この二人のどちらかを入園させるとなった場合には、利用調整指数が上であるXさんが入園できることになります。したがって、記載する順番は(入りやすさを考慮する必要はなく)あくまで行きたい順番を書けば良いのです。

点数が40点以下の場合には

 あくまで行きたい順番を書けば良い、ということであればなぜおおよその最低点数を知る必要があるかというと、自分の家庭が入園できるかどうかをまずは把握するためです。点数の基本は40点(両親がフルタイム勤務、調整指数なし)で、ここに大量の家庭が固まっています。したがって、この40点よりも点数が下である場合には現実的に入園は困難である可能性があります。特に、激戦区である0歳児から2歳児までの場合には多くの保育園の最低合格ラインは40点以上です。

 この場合には認可保育園は半分諦めて、できる限り早い段階で認証保育園、認可外保育園を目指すこと一つの現実的な選択肢ではないかと考えます。中央区では認証保育園と認可外保育園は、それぞれの保育園に対して申込手続きを行います。これらの入園のための条件は明示されていないようですが、いくつかの情報を見る限りは早いもの勝ちであるところが多いようです。通常であれば認可保育園の結果を受けてから認証もしくは認可外に申し込むというのが一般的であるかと思いますが、当然そうなると他の落選者とともにまた競争しなければならないことになります。望みが薄いのであればこの競争に巻き込まれる前に認証保育園に目標をシフトして、他の落選者よりも早めに個別の認証、認可外保育園に申し込んだ方が望ましいかもしれません。

最後に

 今回は、今年の保育園の応募に向けて当ブログで関係のありそうな資料を集めてみました。今回書いてきたような情報は、わたしが第1子の入園を希望するときに必死に集めたものです。当ブログとしては、このような不毛な手続きに時間を浪費するような社会が一刻も早く変わることを目指していて、現状がそうなっていない中で多少なりとも情報収集の手間が減らせたらという思いでこのような記事を書いているところです。来年の応募に申し込まれる方の何らかの助けになれば嬉しいです。

 なお、どの保育園を選択するのかという件については絶対に夫婦で十分に話し合っておいた方が良いです。このときの決断と結果が今後の数年間に大きく影響を及ぼすためです。例えば母親が基本的に送り迎えをするにしても、突然病気で呼び出されるといったこともあり、その時に全て対応できるとは限りません。そうなると、父親の方の職場からのアクセスも考慮しておく必要があります。

 最後に我が家の事情について参考にお知らせしておくと、第1子と同じ保育園を希望する予定です。兄弟がすでに在籍している園を希望する場合には調整指数で3点プラスであるために基本指数40点と合わせて43点、さらに募集枠の多い0歳児クラスなのでおそらく入園できる見込みです。余談ですが、このいわゆる兄弟ポイントは自治体によってあったりなかったりです。ない場合には当然に兄弟で別の園となることが頻発し親の負担は大幅に増加します。このポイントが改悪されないかどうかが今年の1番の懸念点でした。

 その他、何か不明な点がありましたらコメント欄でお問い合わせください。わたしの分かる範囲であればできる限り回答するようにいたします。

 

りんごかもしれない

りんごかもしれない

 
おしっこちょっぴりもれたろう
 
つまんない つまんない (MOEのえほん)
 

 

*1:認可保育所 利用案内 中央区ホームページ

*2:もっと詳細に知りたい方はこちらなどを参照してください。

認可保育所と認証保育所の違い

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