街頭ビラは、候補者の魂です。その中身の解説について。

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 おはようございます、中央区の区議会議員選挙に立候補しておりますほづみゆうきです。これまでの活動から一転して、選挙期間中はずっと街頭での挨拶とビラ配りにリソースを割いておりまして、久々の更新となります。この辺りの変節についてはいずれ書きますが、これは後ほど。これではなく、今の期間中にどうしても書いておきたいことがありましたので、連日の街頭活動でヘロヘロになりながらも悔いの残らぬよう書いておきたいと思います。それは、街頭ビラやポスターに掲げた言葉についてです。

 というのも、こんなつぶやきを見たから。polipoliという政治に関するアプリを作っている伊藤和真さんの言葉。

  この投稿を見て、少し目が潤みました。そうなんです。このチラシ(街頭ビラ)には魂がこもっているのです。わたしは、これまでの6日間、選挙カーも使わず、拡声器も使わず、1人ずつお話しながら街頭ビラを区内で配り歩いてきました。選挙カーなどを一切使っていないのは、同様の「違和感」からです*1

 これまでお配りした街頭ビラの数は、およそ3200枚。本日は本当に嬉しいことに、多数のボランティアの方に参加いただく予定で、残り全てを撒ききるつもりです。うるさい選挙カーを使わなくても住民の方に声を届けることはできる、そして、当選することはできるのだという成功事例になりたいと思い、この6日間一心不乱に街頭に立ち続けてきました。もう顔は真っ黒で、街頭の子どもに「顔が違う」と突っ込まれるレベルです。本日がその最終日です。

 しかしながら、この街頭ビラの中身について、Web上で公開もできておらず、十分に説明もできていなかったと思い、今回急遽記事を書くことにしました。

  • 街頭ビラについて
  • 街頭ビラの言葉に込めた意味
    • 街頭ビラの言葉について
    • ある懸念への回答
  • 最後に 

 

*1:詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

ninofku.hatenablog.com

 

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東京都中央区の待機児童問題。この不毛なイス取りゲームを我々の世代で終わりにしませんか?

 はじめまして。ほづみゆうきと申します。わたしは子どもの社会問題に取り組むNPO法人で勤務している37歳の男性です。元々文部科学省に勤めていましたが、仕事と家庭の両立のために転職して、現在に至ります。

 

 プライベートでは東京都中央区に住んでいて、3歳と0歳(もうすぐ1歳)の子どもの父親でもあります。

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 わたしは、皆さんにぜひ伝えたいことがあります。それは、中央区の待機児童に関する問題についてです。待機児童とは、保育園への入園を希望しているにもかかわらず、定員が足りないなどの理由により入園できていない子どものことです。

 

 2018年4月時点での日本の待機児童数は、およそ2万人。そして、中央区でも188人の待機児童が出ています。 

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わたし自身の経験

 わたしがこの問題を解決したいと強く思っているのは、わたしも当事者の1人だったからです。

 

 2016年の3月15日の朝5時、わたしは絶望のさなかで区の施設の前に立っていました。認可保育園は全て落ち、認証保育園を希望しても連絡がなく、最後の手段として区の一時預かり保育を予約するためです。

 3月でもまだまだ朝は寒く、近くの自販機で買ったコーヒーで手を温めながら待ち続けたことを今も覚えています。

 受付が開始される9時までの間、ずっとそこでわたしは考えていました。なぜこんなことをやっているのだろうと。中央区は決して貧しい自治体であるわけでもないのに、なぜ必要とされている行政サービスが十分に提供されないのか

 

 この経験から、この待機児童の問題について関心を持ち、どうすれば解決できるのかについて考えるようになったのでした

待機児童を解決するべき理由

 待機児童の問題は、椅子取りゲームのようなものです。十分な数の椅子が用意されていないために、産前産後で本来は家族でゆっくりしたい時期に「保活」という競争に駆り立てられて多くの親が疲弊しています

 

 また、この問題というのは、いざ当事者となった場合には単に子どもが預けられないというだけで完結するものではありません。子どもを預けられないとなれば、どちらかの親は仕事を続けられなくなります。育休が続くことによって会社から離職を促されることもあり、最悪の場合には職も失いかねません

 

 職を失うということは、家庭にとっては経済的な安定性を失うことだけの問題でもありません。これまでの社会人としてのキャリアを捨てるという意味で、親の個人としての尊厳を失わせることです。さらには、社会にとっても人不足と言われる世の中で労働力が減るという意味で大きな損失となるものです。

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 わたしは、この不毛な椅子取りゲームを我々の世代で終わりにしたいと考えています。

 

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中央区の待機児童の現状

 中央区の現状についてお伝えします。中央区は東京23区の中でも、特に保育園に入りにくい区です。待機児童数で見ると、23区のうちで7番目に待機児童が多い自治体です。

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 しかし、実際にはこの順位が示すよりも状況は深刻です。待機児童の割合(保育サービスを利用している子どもに対する待機児童の割合)という観点で見ると、人口が少ない中央区はより悪い結果となるためです。この割合で見た場合の中央区の順位は下から3番目*1

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 こちらは世田谷区との比較のグラフです。直近3年間で見ると、待機児童数でトップである世田谷区よりも中央区の待機児童の割合は高いのです

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どうすれば、この問題を改善できるのか?

 それでは、どうすればこの問題を解決することができるのでしょうか。わたしの考える点は2つです。

① 保育サービスの必要量を把握する

 まずは、正しく保育サービスの必要量を把握することです。つまり、どの程度の家庭が保育園を利用したいのかについて正確に把握するということです。現在も中央区では利用希望を推計して、その結果を受けて保育サービスを整備しているのですが、現状のとおり待機児童を解消するには至っていません
 この大きな理由は需要を過小に見積もっている点です。このグラフは、中央区の計画上での1〜2歳児の保育サービスの需要と実際の需要を比較したものです。

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 また、長期的な展望も不可欠です。日本全体で言えば少子化の影響で保育園の需要はあと数年で減るようになると言われていますが、都心部においては保育サービスのニーズは今後も増え続けます。わたしの推計では、中央区の保育ニーズは2020年時点から2040年までに68%も増加する見込みです*2

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 2040年となると今から21年後ですので、今の子どもたちが家庭を築き始める時期かもしれません。想像してみてください、20年後にも「待機児童」という言葉が残り続け、あなたの子どもたちが産後間もない時期に「保活」というくだらない競争に駆り立てられることを。

 したがって、眼の前のあと数年をどうやって乗り切るか、という考え方ではなく、今後20年は少なくとも続いていく問題という認識を持った上で、対策を行っていく必要があるのです

② 必要とされる保育サービスを十分に供給する

 正しく保育サービスの必要量が把握できたら、次はその必要量だけ保育園などのサービスを供給していくことです。現状は多くの待機児童を出しているとおり、不十分です。 

 

 様々な解決策が考えられますが、一つのアイディアは小規模保育事業を充実させることです。他の自治体と比較して中央区で特徴的なのは「小規模保育事業」の定員が少ない点です。小規模保育事業とは、0-3歳未満児を対象とした、定員が6人以上19人以下の少人数で行う保育です。

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  保育サービス全体の定員に占める小規模保育事業の割合を見ると、中央区では1%程度。他の自治体からすると低い水準です。

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 中央区における待機児童の年齢別での内訳は以下のとおりで、0歳児から2歳児までが大半を占めています。つまり、中央区小規模保育事業を積極的に導入すれば、待機児童の問題は大きく改善する可能性があるのですf:id:ninofku:20190409072115p:plain

待機児童解消のために必要なもの

 これまで書いてきたとおり、待機児童の解消のために必要なのは保育サービスの必要量の正確な把握と、その必要量に基づいて着実に供給を行うことの2点です。つまり、何をやれば待機児童の問題を解決できるかについての方法はすでに分かっているのです。
 事実、たとえば東京23区でも待機児童を解消した自治体は存在します。千代田区はゼロですし、ここ最近で大きく改善したのが豊島区と杉並区です。2013年時点では中央区よりも待機児童が多かったにもかかわらず、2018年4月時点でどちらの区も待機児童ゼロを実現しています。行政の取り組みの本気度次第で、都心部であっても待機児童ゼロは実現可能なのです

 ただし、これらを実現するためには、行政に積極的に働きかけて、その計画の進捗を厳しくチェックしていくことが必要です。行政側からすると、コストの嵩むこれらの対策を積極的にやろうとはしないでしょう。このような相手に対して、「当事者の声を届ける」だけでは残念ながら無力です。

 これを本当に成し遂げるためには上記のように客観的なデータを積み重ね、そのデータに基づく分析結果をもとに行政と対等に必要性について議論していくことが不可欠です

 ほづみゆうきは、客観的なデータとそれに基づく分析で行政を変えていきます。この記事で紹介してきたグラフは、わたしが東京都や中央区のWebサイトなどから手に入れた数字をもとに、わたしが自分自身で作成したものです。

 わたしには、これまでの行政マンとしてのノウハウに加え、今回の記事で紹介してきたようなデータの分析をこのブログで2年以上積み重ねてきた知識と実績があります。(ぜひ、他の記事もご覧ください)。

  

 中央区の待機児童を解消するために、一つの大きなチャンスがあります。現在の「中央区子ども・子育て支援事業計画」の計画期間が今年度(2019年度)で終了し、来年度は2020年からの5年間の子育て政策のあり方を決める計画の策定が行われる点です。

 

 この計画をより実効性のあるものにすることができれば、待機児童の状況は大きく改善する可能性があります。他方、現状の計画と大差ない内容のままであれば、少なくともあと5年間は待機児童などの問題が本格的に解消することは困難になってしまいます。これからの5年間のために、今行動する必要があるのです

お願いしたいこと

 今回の記事をご覧いただき、ほづみゆうきの活動をぜひ支援したいと思っていただけましたら、以下のいずれかのご支援をいただけたら大変ありがたいです。

1) サポーターとしての登録

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 今回の記事をご覧いただき、ほづみゆうきの活動をぜひ支援したいと思っていただけましたら、ぜひサポーターとして登録をお願いいたします。ご登録いただいたメールアドレスは、今後の活動についての連絡や報告をお知らせする際に利用いたします。

2) ボランティアとしての登録

 4/14(日)から4/20(土)の期間中の都合の付く日程、時間帯で結構ですので、ボランティアにご協力いただきたいです。登録フォームをご用意しましたので、ぜひ登録をお願いいたします。

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3) ブログやSNSのシェア

 今後もブログやSNSで各種情報発信を行っていきますので、これらの発信のシェアをお願いしたいです。

ブログ:https://ninofku.hatenablog.com/

Webサイト:https://yukihoz.tokyo/

Twitterhttps://twitter.com/ninofku

facebookページ:https://www.facebook.com/yukihoz/

 

中央区をもっと子育てしやすい街へ。

そして、客観的なデータとその分析基づく、新しい政治へ。


ぜひ皆さんのお力添えをお願いいたします!!

 

ほづみゆうき

 

*1:この指数についての詳細は以下の記事をご覧ください。

 

ninofku.hatenablog.com

*2:国立社会保障・人口問題研究所の人口推計日本総研の推計による今後の女性の就業率のデータを用いた推計

わたしがWebサイトやポスター、ビラなどを自前で作成している理由と、今後の選挙のあり方について

 おはようございます、ほづみゆうきです。Twitterfacebookでは、ポスターだったりビラだったり色々な準備に関してのつぶやきをしているところですが、ブログを書くのは久々です。ネット選挙などと豪語しておりながら、この体たらくでは駄目ですね。ようやく作業にも終わりが見えてきたので、こちらのブログにも久々に書いておこうと思います(終わってないんですが)。

 今回書くのは、今まさにやっているこれらの準備に関しての説明というか釈明です。そんな作業は外注してさっさと終わらせて、有権者の人たちともっと接点を持った方が良いというのはこれまでの選挙の常識であるかと思います。それをあえて行わないのは、一応わたしなりの理由があるので、その点について書いておきます。

  • 何を自分でやっているか
  • なぜ自分でやっているのか?
    • 非常に高いコストがかかるため
      • 自分のコストを抑える
      • 公費負担のコストを抑える
    • 発信力も当人の能力の一つと考えるため
  • 終わりに
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中央区の待機児童問題は、世田谷区よりも深刻であることをデータからお示しします。

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 おはようございます。ほづみゆうきです。先日の区政にチャレンジする旨の記事は、思った以上の反響をいただきまして、身の引き締まる思いです。限られた期間ではありますが、悔いの残らないよう地道に活動していきたいと思います。

 その記事でも大きく触れましたが、わたしの解決したい課題の一つは待機児童の問題です。待機児童の問題というのは、単に子どもが預けられないというだけで完結する問題ではありません。最悪の場合、どちらかの親が職を失いかねないという問題です。それは家庭にとっては経済的な安定性を失うことで、そればかりではなくこれまでのキャリアを捨てるという意味で親の個人としての尊厳を失わせること、さらには社会にとっても人不足と言われる世の中で労働力が減るという意味で大きな損失となるものです。この問題の中央区における現状と他の区(特に世田谷区)との比較をお示しする中で、中央区の深刻さをもう少し詳細にお示しします。

  • 中央区の待機児童の現状はどうなっているのか?
  • 待機児童の他の区との比較
  • 世田谷区との比較による中央区の待機児童の深刻さ
    •  待機児童数の推移
    • 人口と、子どもの数の推移
    • 待機児童の割合の推移
  •  客観的に評価するための指数、保育サービス充足指数
  • 最後に

 

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【ご報告】ほづみゆうきは、東京都中央区議会議員選挙に立候補いたします。

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 おはようございます、ほづみゆうきです。結論だけ最初に言っておくと、ほづみゆうきは、東京都中央区議会議員選挙に立候補いたします。ここ数年ずっと考え続けていて、その結論です。本日はその決断に至るまでの経緯と具体的に取り組みたいこと、今後の活動方針などについて説明したいと思います。

※ 伝えたいことが色々と多すぎて、それを全部書いてたら1万字超の長文になってしまいました。。

  • 決断に至るまでの経緯
    • 行政に対する元々の関心
    • 待機児童問題との出会い
    • 政治とのすれ違いと転職
  • 新たにチャレンジする理由
    • ① 既存の議員・候補予定者への失望(特に待機児童対策)
    • ② 今後の政治のあり方への展望
  • 今後の活動について
    • 活動の所属について
    • 活動の方針
    • ① 働きながら、子育てしながら活動を行う(ながら選挙)
    • ② 路上などで騒音を撒き散らす行動は控え、インターネット上での発信に注力する(騒音レス選挙 / ネット選挙)
    • ③ 活動に掛かるコストはできる限り抑える(ほぼゼロ円選挙)
  • 最後に
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結局のところ、保育園などの保育サービスの需要は今後減るのか増えるのか?今度は都道府県、基礎自治体のレベルで比較してみました。

 おはようございます。ほづみゆうきです。今回は前回に引き続き、保育サービスの需要の今後について掘り下げていきます。前回の記事*1では、将来の保育サービスの需要に関する主要な推計をそれぞれ挙げて、その妥当性について評価を行いました。これは日本全国を対象とした推計だったのですが、今回の記事では都道府県や自治体レベルでの需要推計について取り上げ、その現状と課題について指摘することとします。

  • 都道府県、基礎自治体における保育サービスの現状と待機児童数
    • 保育サービスの今後の推計
    • 待機児童数が減らない理由
  • 自治体による推計・計画の妥当性の問題 
    • 計画と実際の需要との乖離
    • 計画と実際の進捗の乖離
  • さらなる大きな課題、隠れ待機児童 
  • 最後に
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結局のところ、保育園などの保育サービスの需要は今後減るのか増えるのか?主要な推計を比較してみました。

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 おはようございます、ほづみゆうきです。待機児童の話題を引き続き継続してお送りします。いつまで経っても待機児童の問題が解消しない原因として、そもそも若者・子育て世代が投票に行かないことによって政治的な重要な問題として扱われず、その結果として予算が付きにくいのではないかという点について前回は述べました*1。もう1つ有力な原因は、少子化によってそろそろ保育園などの保育サービスの需要はピークアウト(頂点に達して、それ以上上がらないこと)するだろうから、近い将来に不要となる施設を自治体はできる限り作りたくないという点でしょう。本当に、近々保育サービスの需要は減るのでしょうか。今回はこの点を検証するために、今後の保育サービスの需要推計について調べてみました。まずは、今回の記事で将来の保育サービスの需要に関する主要な推計をそれぞれ挙げて、その妥当性について評価を行います。そして、後半として次の記事で自治体レベルでの需要推計について取り上げます。

  • 需要を測ることの重要性
  • 既存の保育サービスの需要推計
  • 需要推計に対する評価
  • まとめ
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