中央区の待機児童の状況や過去の応募状況について開示請求を(また)行っています。

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 おはようございます、ほづみゆうきです。今回は開示請求ネタです。過去に何度か中央区に対して開示請求を行っていますが、改めて今回手続きを行うことにしました。その経緯と今回の請求内容について簡単に紹介します。

開示請求の仕組みとこれまでの経緯

 そもそもの開示請求という手続きについての概要については以下の記事をご覧ください。制度の仕組みから、当時わたしが開示請求を行った内容についても記載しています。

ninofku.hatenablog.com

 これまでわたしが請求してきた内容は大きく2点で、予算・決算に関する内容保育園に関する内容です。開示請求を行うことによって、これまで区から公開されていなかった新たな情報をこのブログ上で公開してきました。主要なものを以下に貼り付けておきます。

予算・決算に関する内容

 予算と決算の細かな内訳が分かるような情報です。平成29年度の予算情報については開示され、以下の記事に掲載したとおり電子データで公開しています。日本の自治体でここまで詳細な予算情報をオープンデータとして公開しているところはおそらくありません(自治体が自主的に公開したものでなく、第三者が開示請求した情報を勝手に公開しているものなので厳密には「オープンデータ」ではないですが)。

 本来的には経年の変化も見たいので過去2年分のデータ(平成27年度、平成28年度)も求めているのですが、こちらについてはまだ中央区と争っている状態です。手に入り次第、同様に公開したいと考えています。

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保育園に関する内容

 次に保育園に関する情報です。こちらは「認可保育園ごとの歳児クラスごとの申込状況」と「申込時における歳児クラスごとの利用調整指数の分布」の2つです。1つめの「認可保育園ごとの歳児クラスごとの申込状況」については不開示でまだ争っています。一方で類似の情報として、ある時点(2月と10月)での保育園ごとの待機児童数の情報を提供されました。区議会でのみ公開されている情報であるそうです(区議会議員の方が率先して公開しても良さそうなものですが。。)。この内容を受けて書いたのが以下の記事です。
ninofku.hatenablog.com

 もう1つの「申込時における歳児クラスごとの利用調整指数の分布」 についても結果は不開示だったものの、任意の情報提供という形でほぼ同等の内容を提供していただきました。この内容を受けて書いたのが以下の記事です。

ninofku.hatenablog.com

 最近書いた中央区における認可保育園の当落ラインについての記事も、このときに開示してもらった際の情報を元に作成しています。 なお、この記事は本ブログで最近もっともアクセスされています。

ninofku.hatenablog.com

今回請求した内容 

 長い前置きはここまでにして、今回請求している内容です。

① 保育園ごと、歳児クラスごとの定員数、在籍者数、待機児童者数が分かる資料の電磁的記録(Excel等の文字情報のコピー・編集が可能なファイル形式)(対象:平成29年度2月、平成29年度10月)

認可保育所の申込における、申込者別の申し込んでいる歳児クラスと利用調整指数全体の合計値及びその内訳(基本指数及び個々の調整指数ごとの値)が分かる資料の電磁的記録(Excel等の文字情報のコピー・編集が可能なファイル形式(対象:平成25年〜平成29年) 

 ①は「認可保育園ごとの歳児クラスごとの申込状況」で、②は「申込時における歳児クラスごとの利用調整指数の分布」です。すなわち、どちらも過去に開示請求を行った際に提供された情報の最新版という位置付けです。というのも、どちらについても最新の情報は提供いただけなかったためです。

 ①については区議会において提供されている情報ということなのですでに存在しており特段問題なく提供いただけるものではないかと考えています。②については過去に提供されたデータよりももう少し詳細な情報を求めています。利用調整指数には基本指数と調整指数があり、今回はその合計値だけでなく個々の内訳までを開示を求めているのです。個々の数値を足し合わせて合計値が出るのは自明ですので値がないわけはないのですが、どうなることやら。。とりあえずの結果が出ましたらまたお知らせいたします。

最後に

 実は、今回の件について当初開示請求を行おうとは思っていませんでした。なぜならば、過去に任意の情報提供として提供された情報であり、改めて開示請求という形式を取る必要はなかろうと考えたためです。特に②の資料については認可保育園の当落ラインのおおよそを探るために非常に有用な情報であるために、7月の時点から最新の平成29年度入園時の情報提供を中央区の窓口にお願いしておりました。にもかかわらず担当者の方から返ってくる返事は要領を得たものでなく、こちらから質問にもまともに回答していただけないという状況でした。このようなやり取りを3ヶ月ばかり続けており、平成30年度の認可保育園の募集開始の時期にもなってきたのでこのたびやむを得ず再度開示請求という手続きに至った次第です。中央区には早急な対応をお願いしたいところです。また、区民から過去にこのような請求が来ているのであれば、自らで率先して情報を公開することについても検討いただきたいものです。

 

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